金融

ローソン銀 初の3月期、最終益500万円 「認知向上と刺激策を検討」

 ローソン銀行は16日、昨年9月の開業後初めての2019年3月期決算を発表した。システム関連費用が計上された結果、最終利益は500万円にとどまり、実質業務純益は2億5000万円だった。同行は単年黒字を開業から3年以内に達成するとしており、今期の見通しは示さなかった。

 同行が軸とするATM(現金自動預払機)事業では、1台1日当たり使用件数が48.9件(18年6月~19年3月末)で同じコンビニエンスストア系銀行のセブン銀の92.3件(18年度)と大きく差があった。

 ローソン銀の山下雅史社長は「銀行化しても伸びていない。認知の向上と使ってもらうためのインセンティブを検討している」と述べた。山下社長はローソン銀のATM網を活用し、提携金融機関の口座からキャッシュレス決済サービスに現金をチャージできるようにする新たな事業の構想にも言及。年度内の着手を目指すと明らかにした。

 16日には農林中央金庫との提携も併せて発表。今年度からJAバンクのATMをローソン銀ATMに置き換え始めるとした。

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