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ファーウェイ端末販売延期 au、ソフトバンク ドコモは予約停止

 KDDI(au)とソフトバンクは22日、中国の華為技術(ファーウェイ)の新型スマートフォンの5月下旬からの販売を延期すると発表した。米グーグルが提供するスマホ向けサービスに制限がかかる可能性が出たためで、今夏の発売を予定するNTTドコモも予約受け付けを停止した。スマホの夏商戦の新機種に穴があくことで、販売戦略の練り直しを迫られる可能性がある。

 各社とも今後の販売や予約受け付けの再開については未定としている。販売見直しとなったファーウェイ「P30」シリーズは、広角レンズなど3つのカメラを搭載し、AI(人工知能)による自動認識で上級者のような写真を簡単に撮影できることなどが特長だ。「スペックの割には安価で、人気が高いモデル」(関係者)という。

 KDDIは4万3200円で5月下旬、ソフトバンクは格安ブランド「ワイモバイル」で3万9420円で24日からの発売を予定。ドコモは上位モデルを8万9424円で発売する計画で、各社とも今月から予約の受け付けを始めていた。

 だが、トランプ米政権による輸出規制措置を受け、華為がスマホに搭載するグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」やアプリなどが使えなくなる可能性があるため、「顧客が安心して利用できる確認ができない」(KDDI)と判断した。

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