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フランスのルメール経済相、日産とルノーの連合の関係強化要望

 訪日中のフランスのルメール経済・財務相が9日、福岡市で記者会見し、日産自動車とルノーの企業連合について「関係を維持するだけでなく強化したい」と語った。フランス政府のルノーへの出資比率引き下げに関しては「ずいぶん長期的な話だ」と述べるにとどめた。滞在中に日産の西川(さいかわ)広人社長と会談するかとの質問には「私の役目ではない」と否定した。

 ルメール氏は、自動車産業の強化を通じて自国の雇用を守ることが重要とのフランス政府の立場を強調。そのために日産とルノーの連合強化が役立つとしたが、具体的な方策は「両社の経営陣が決めることだ」とし、企業間の協議に委ねる考えを示した。

 フランス政府はルノー株の約15%を持つ筆頭株主で、日産は同政府の強い影響力を警戒している。ルメール氏は8日のフランスメディアのインタビューで「最終的にルノーと日産の連合がより堅固となるなら(出資比率の引き下げは)問題ない」と発言した。

 ルメール氏は、福岡市で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため日本を訪れた。

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