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5Gでできること&経済効果は? 暮らしと産業に大変革 

 第5世代(5G)移動通信システムの特長や経済効果などをQ&A方式でまとめた。

 Q 5Gの特長は

 A 現行の4Gの最大100倍となる「超高速大容量」通信ができる。4Gで5分程度かかった2時間映画のダウンロードが5Gなら3秒で済む。通信による時間のずれが0・001秒しかない「超低遅延」や100万台の機器に接続できる「多数同時接続」も特長だ。自動運転や遠隔医療などを実現し、暮らしや産業に大きな変革をもたらす。

 Q いつ始まる

 A 米国と韓国では4月に地域などを限定して携帯電話向けのサービスが始まった。5Gがもたらす変革は国家の競争力をも左右するとされ、米中の覇権争いも巻き起こっている。

 Q 経済効果は

 A 調査会社のIHSマークイットの試算では、5Gで実現するさまざまなサービスや製品の全世界での売上高は2035年までに最大で12兆3千億ドル(約1300兆円)にのぼる。世界経済に与えるインパクトは大きい。

 Q 課題は

 A 電波の飛ぶ距離が数百メートルから1キロメートル程度と現行の4Gと比べて短く、5Gのサービスを全国に行き渡らせるには、より多くの基地局の設置が必要だ。だが、その分設備投資の費用がかさむ。政府も全国20万8千基の信号機を基地局として活用できるようにする方針を打ち出すなど低コストで整備を進める道を探っている。

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