金融
証券口座を野村証券に移管 山陰合同銀、窓口に特化
山陰合同銀行は26日、野村証券と金融商品仲介業務の包括的な業務提携で基本合意したと発表した。山陰合同銀グループの顧客の証券口座を野村証券に移管し、山陰合同銀は営業や金融商品の販売など窓口業務に特化する。地方銀行が証券口座すべてを大手証券会社に譲渡するのは珍しいという。
山陰合同銀の強みである鳥取県と島根県の店舗網や顧客基盤を生かす一方、野村証券の営業や販売のノウハウを取り入れて相乗効果を狙う。山陰合同銀は平成27年に証券子会社を設立したが、証券子会社は解散する方針だ。
この日、松江市で記者会見した山陰合同銀の石丸文男頭取は「鳥取県や島根県に証券サービスを残すための提携だ」と語った。