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女性の地位向上へ民間版・世銀目指す 五常・アンド・カンパニー

 五常・アンド・カンパニー社長 慎泰俊さんに聞く

 --民間版の世界銀行を目標に掲げ、低所得者に融資するマイクロファイナンス(MF)を手掛けている

 「今はミャンマー、カンボジア、インドなど4カ国だが、今後は他のアジアや中東、アフリカなど世界50カ国で1億人以上に金融サービスを提供したい。平均的なMFの金利は18~35%程度で当社は業界最低水準だが、さらに引き下げ、借りやすくし、顧客数を増やしたい」

 --国際協力機構(JICA)から出資を受けた

 「MFには新規参入も増えている。それ自体は悪いことではないが、(高金利で貸す事業者もいて)さまざまな議論が起きている状況だ。JICAからの出資は信用補完につながる。日本の金融機関などからも出資いただき、ありがたいと思っている。顧客第一主義を掲げ、真摯(しんし)に取り組むことは譲らずにやっていきたい」

 --ビジネスのカギは何か

 「現場をよく分かっている現地の起業家らと信頼関係を結ぶことだ。今は世界中から資金調達しやすい環境で、まずは一緒にやりたいと思ってもらえることが重要だ。世界銀行を目指すだけに、共同経営者や社員も日本人だけではなく、国籍なども多様性を重視している。共同経営者として、カンボジアのMFに詳しく、この業界の格付けに知見のある起業家も参加してもらった」

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