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ワイン各社、EPA受け輸入強化 欧州産オーガニックで拡販

 メルシャンは9日までに有機栽培のブドウを使った欧州産のオーガニックワインの新商品をお披露目した。2月に発効した日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)による関税撤廃で輸入ワイン市場は拡大しているが想定よりやや動きは鈍いといい、各メーカーは近年注目度の高いオーガニック商品の投入で売り上げをさらに伸ばしたい考えだ。

 メルシャンの新商品はイタリア産「ラ・コロンバ・ピッコラ」(店頭想定価格は940円前後)のほか、フランス、スペイン産など計4種類で今月から順次発売する。

 メルシャンによると、EPA発効以降、日本における2~7月の欧州産ワインの輸入量は前年同期比で12%増えた。メルシャンのワイン販売量も10%程度伸びたという。

 注目は化学肥料などを使わない有機栽培で育てたブドウを使ったオーガニック商品だ。同社は2019年の販売量を前年比で2倍にする方針。担当者は「健康志向や環境への配慮が支持されている。手頃な商品で、若年層へ訴求したい」と話した。

 またサントリーワインインターナショナルでは、EPAで値下げしたイタリア産「タヴェルネッロ オルガニコ」が好調で、1~8月のオーガニックワインの販売実績は前年同期比で約9倍となった。アサヒビールもフランス産シャンパンが好調。サッポロビールは昨年からチリやスペイン産オーガニックワインの輸入を強化している。

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