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楽天、台湾プロ野球に参戦 名門ラミゴ買収で通販弾み

 楽天は台湾プロ野球の名門ラミゴを買収し、2020年シーズンから台湾リーグに参入する。楽天とラミゴが19日、台北市で開いた記者会見で発表した。楽天は球団を傘下に収め、台湾で展開するインターネット通販などの事業に弾みをつける考えだ。

 楽天のアジア事業統括会社の渡辺崇・事業運営担当責任者は「参入を通じて、台湾の皆さまに楽天のサービスを一層知ってもらい、台湾に根ざした事業を展開していきたい」と述べた。買収金額は明らかにしなかった。

 同席した台湾プロ野球の呉志揚コミッショナーは「楽天がプロ野球界に新たな貢献をすることを期待する」と述べた。

 ラミゴは日本ハムの王柏融(ワンボーロン)外野手が昨季まで所属した台湾の人気球団で、7月に球団を売却する意向を示していた。日本のプロ野球で同一の企業が複数球団を所有することは野球協約に抵触するが、海外の球団を持つことは禁じられていない。

 04年に日本のプロ野球に参入した楽天は、スポーツを通じてブランドの定着を目指してきた。サッカーでは14年にJ1神戸の経営権を獲得し、16年にはスペイン1部リーグの強豪バルセロナと4シーズンのスポンサー契約を結んだ。(台北 共同)

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