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ボッチャ普及に向けコート開放 都内IT企業「CAC Holdings」

 パラ公式競技で脚光

 東京都中央区のIT企業「CAC Holdings」が本社ビル内に東京パラリンピックの公式競技「ボッチャ」のコートを設置し、一般向けに無料貸し出しを始めた。同社は選手を雇用するなどボッチャの普及を支援しており、担当者は東京パラを見据え「選手のレベルアップに生かしてほしい」と説明する。

 同社が「国内の民間企業では初めて」と胸を張るコートは、本社ビル1階の応接室などを改装したガラス張りのスペースに。公式大会と同じサイズで、主な国際大会で使われるのと同じ材質の床材を導入した。

 ボッチャは赤と青の球を6球ずつ投げ白の目標球への距離を競う。緻密な戦略が必要な競技で、障害の有無にかかわらず楽しむことができる。

 投球姿勢やボールの配置を確認するため、コートの天井などにカメラを13台設置。コート脇の大型モニターで映像を見ることができる。また、同社が開発したアプリを使えば目標球までの距離をすぐに測定できる。

 貸し出しは18歳以上の責任者を含む4人以上のグループが対象。ボールや審判用具も無料だ。

 ボッチャの選手で同社所属の佐藤駿さんは「本番さながらの練習ができて課題も分析できる。多くの選手に来てもらい一緒に技術を高めたい」と意気込む。一般向けに貸し出しをすることには「ボッチャやパラ競技の魅力を広く知ってもらえる」と話している。

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