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フェンシングで競技ウエア開発 デサントが国産初

 スポーツ用品大手のデサントは16日、日本製で初めてフェンシングの競技ウエアを開発し、国際連盟から承認を受けたと発表した。今後、日本代表に供給し、東京五輪で着る可能性がある。記者会見で新ウエアを着た男子エペで世界ランキング1位の見延和靖(ネクサス)は「軽くて通気性もすごく良い。(海外勢と)道具の差がなくなるのは勝ちにつながる」と好印象を口にした。

 これまで日本選手は主にドイツ製のウエアを自らの体形に合うように手直しするなどしていた。デサントは選手からの聞き取りや動作解析などを行い、日本人の体形に合うように設計。脇下の部分を縫製せずに1枚の布を使い、腕を上げやすくするなどの工夫を施した。東洋紡STCと共同で縮みにくい新素材も開発した。

 新ウエアの開発を依頼した五輪銀メダリストで日本協会の太田雄貴会長は「最強の武器を身につけた。これが僕が現役の時にあったら金メダルが取れたんじゃないか」と語った。

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