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引っ越しの不要品をフリマアプリに出品代行 スマホで完結 楽天など3社

 楽天は25日、運営するフリマアプリ「ラクマ」と他社のサービスを連携させ、引っ越しの荷造りの際に発生する不要品を専用段ボールに詰めて送るだけで、ラクマへの代行出品を受けることができる新サービス「フリマ引越」の提供を始めたと発表した。利用者は手間がかかる不要品の整理をスマートフォンを使ってワンストップで手軽に行えるようになる。

 トラックの空きスペースを有効活用したい引越し会社、顧客をマッチングする引越しシェアリングサービス「Hi!MOVE(ハイ!ムーブ)」を展開するGLIDE(東京都新宿区)、宅配型収納サービス「カラエト」を手がけるトランク(東京都渋谷区)と連携する。

 利用者はスマホからハイ!ムーブで引越しを申し込む際にフリマ引越しの申し込みを同時に選択できる。カラエトから送られてくる専用の段ボールに、ラクマに出品したい不要品を入れて返送するだけで、カラエトが利用者に代わってラクマに出品する仕組みだ。

 商品が売れた場合は、代行送料880円と、売上金から代行送料を除いた金額に30%をかけた代行手数料を差し引いた金額を利用者に振り込む。

 出品できるのは外寸合計140センチ以内の専用段ボール1箱分まで。当初は単身者や1LDKに居住する人をターゲットにするが、今後は順次利用者層も広げていきたい考えだ。

 楽天のラクマ事業開発シニアマネージャーの土屋信博氏は「フリマアプリを利用しない理由は出品などの手間だ。今回のサービス提供で、7兆円規模とされるリユースの潜在市場をラクマの経済圏に取り込んでいきたい」と語った。

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