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「嗅ぎたばこ」で改正健康増進法へ対応 BATジャパン

 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・(BAT)ジャパンは13日開いた製品発表会で、無煙たばこ「VELO(ベロ)」を国内投入し、同日から自社オンラインサイトでの販売を開始したと発表した。税制上はいわゆる「嗅ぎたばこ」の一種で、改正健康増進法の施行を4月に控える中、規制対象外の商品を導入することで、消費者ニーズにこたえる。

 ベロの形状は小袋型で、たばこ葉などが白色の不織布製の袋の中に入っている。この小袋を頬の内側と歯茎の間に数分~数十分置いて刺激やフレーバーを楽しむ。BAT傘下のたばこ会社、ウェリントン(スウェーデン)が開発した技術で、現在は欧州や中東など17カ国で展開中という。

 国内投入に合わせて、ミント系の「ベロ・ポーラー・ミント」とベリー系の「ベロ・ルビー・ベリー」の2種のフレーバーを開発。それぞれにたばこ感の強さに合わせ「ライト」と「ミディアム」を用意した。1袋当たりのニコチン含有量はライトで2ミリグラム、ミディアムは4ミリグラム、北欧向けよりもたばこ葉由来で得られる刺激(キック感)を弱めたという。1箱20袋入りで580円。

 ジェームズ山中社長は「気分転換を求めるときにいつでもどこでも使える商品だ。日本の消費者は(煙が迷惑にならないか)周囲へ配慮し、健康やリスク低減を重要視する。改正健康増進法で喫煙環境が変わる中で、消費者ニーズに応えられる」と自信を見せた。

 店頭販売は2月24日、福岡市内のファミリーマートと一部たばこ店で開始し、全国での展開は福岡市での販売動向をみながら決めるという。

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