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収穫高に応じロボ利用料 ベンチャービジネスモデルに最優秀賞

 NTT東日本はこのほど、社会・地域課題の解決を念頭に置いたアクセラレーションプログラム「LIGHTnIC(ライトニック)」のデモデイ(発表会)を実施、自動野菜収穫ロボット事業を展開するinaho(イナホ、神奈川県鎌倉市)が最優秀賞を受賞した。

 NTT東日本は「次の社会を支えるためにも、通信だけではなく、自動運転やスマート農業など新しいデジタル駆動型社会に役立つ基盤をしっかりと提供していく」(澁谷直樹副社長)ことを今後の重点課題として掲げている。それを具現化するためプログラムを通じ、同社の資産やリソースを活用した協業アイデアを求めた。

 プログラムには100社を超えるベンチャーが応募。スマートシティやスマートソサエティなどをテーマに、14社が2019年9月から約4カ月間にわたって、新しいプロジェクトが実現可能かどうかを検証する「PoC」を実施し、デモデイで結果を発表した。

 inahoの事業モデルは、農家へロボットを貸し出し収穫高に応じて利用料を受け取るというもの。高額な初期投資が必要といった課題を改善できる点が評価された。このほか、電動キックボードのシェアリング事業を行うLUUP(東京都渋谷区)などが優秀賞を受賞した。澁谷副社長は「ベンチャーとどんどん連携しインパクトのある取り組みを行い、社会を変えていきたい」と述べた。

【用語解説】アクセラレーションプログラム

 大手企業や自治体がスタートアップなどの新興企業に出資や支援を行うことにより、事業共創を目指すプログラム。

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