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神奈川県と理研が新型コロナウイルス検出で新技術開発 早急な認可を求める

 神奈川県と理化学研究所は27日、新型コロナウイルスの検出にかかる時間を大幅に短縮できる新技術を開発したと発表した。従来1~2時間かかっていたPCR検査に対し、新技術では10~30分程度に短縮できるという。国内で感染が広がるなか、県は実用化に向け、国に対し早急な認可を求めていく方針だ。

 新技術はPCR検査に比べ、ウイルス検出時に温度を上げ下げする必要がないなど、工程が単純になる。従来は医療機関などで検体を採取してから検査結果が判明するまで約6時間程度かかるとされてきたが、そのうち、ウイルス検出にかかる時間を大幅に短縮できることから、検査結果判明までの時間短縮が望めそうだ。県衛生研究所内ではすでに、研究試薬としてこの技術を使用することができるという。

 理研によると、こうした技術の認可には通常、年単位の時間がかかるというが、同日記者会見した黒岩祐治知事は、「過去には特例によって5カ月程度で認可された事例もある。国に早急な認可を求めていく」とした。

 技術の研究や開発は、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での感染者から検体を採取して行ったという。

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