デジタル経営革命新時代(2-2)

デジタルに縁遠い産業ほど変化

 鶴田「企業のスピード感というのは、とんでもない速さで求められているのでしょうね。トヨタが東富士にコネクテッド・シティ『Woven City』を作るなどという話は、恐らく、トヨタの顧客でも瞬時には理解できないのではないでしょうか。企業のスピード感というのはそこまで求められている時代なのでしょう。その一方、自動車メーカーはこれからも必要とされるのかなと疑問に思いますね。自動車が好きな人は、走行性能だとか運転感覚だとか形などに惹かれるわけですが、それらはガソリンエンジン搭載の自動車で、メーカーごとの個性を発揮しながら実現されるものです。電動化と自動運転化が進めば、トヨタであろうが日産自動車であろうが、マツダであろうが、あまり変わらなくなってしまうと思うのです。それだからこそ、トヨタはコネクテッド・シティというものを考えたのだと思う。今日の経営者が考える以上に、DXという言葉の下に物事が進んでいるように思えます」

 トップが人や組織を変える

 安田「仰る通りです。冒頭にお話ししたテレビとYouTubeの関係など象徴的です。10年前にはお遊び程度のものでしたが、今はもうコンテンツが圧倒的に充実してきて、一気にテレビとの転換が起きたなと感じます。自動車業界でも、既に米電気自動車大手のテスラの時価総額がGMとフォードの合計を上回りました。テスラの“キモ”は自動車をソフトウエア的にアップデートしていくことにあり、改善速度が早いので今後一気に転換点を迎えるでしょう。そうした転換はどの産業でも起き得ることです。これからは、むしろデジタル分野とはかけ離れた領域の産業が一気に変わる時代になると思います。その根幹となる技術がAIであり、とくにディープラーニングの技術なのです。さらに、IoTやセンシング技術の普及によってオフラインデータをデジタルデータに変えられるようになるので、従来はデジタルデータを獲得できなかった産業もガラリと転換できます」

 鶴田「AIとかDXという言葉におじけづく必要はなく、勇気を出して一歩踏み出せば目の前に明るい未来が広がっているということですね。STANDARD社にはあらゆるジャンルのDXの課題解決方法がありますので、AIで何かしたい、DXを活用したいという企業の方は気軽に相談してほしいです」

 安田「ありがとうございます。最後に一番伝えたいことは、経営者が“本気でデジタルを使って顧客に付加価値を与えていない”というのは、もはや怠慢であるということです。DX・AI活用の推進をしていくためには、人や組織も変えていかないといけません。そのためには、トップが本気で取り組んでいく必要があります。われわれは、その取り組みを全力でサポートし『ヒト起点のデジタル変革をSTANDARDにする』というミッションを実現するために活動していきます」

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