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全国銀行協会 新型コロナ感染拡大の対応最優先

 □全国銀行協会会長・三毛兼承さん(63)

 --4月1日に全国銀行協会の会長に就任した。取り組むべき課題は

 「新型コロナウイルスの感染拡大への対応が最優先になる。銀行界としてはこの難局を乗り切るために、金融サービスを通じ、取引先や社会を支え続けることが責務であり、社会的使命だ。感染防止、拡大抑制といった観点からも、お客さまや従業員の健康、人命を最優先として、業務継続体制を構築・維持していく」

 --資金繰りが苦しくなっている企業も多い

 「影響を受けたお客さまの資金繰りに重大な支障を生じさせないようにする。相談に対し丁寧に親身に応じる。政策金融機関などとも連携し、資金の申し込みなど金融面での要請に迅速、適切、柔軟に対応する」

 --具体的な対応は

 「こういう事態において銀行の果たす役割は、政府や金融当局の行った施策と呼応した形で、金融の目詰まりが起きないように、円滑な金融の提供に万全を期することだ。資金のニーズについては、新規と既存の借り入れがある。新規については会員各行が緊急融資制度や特別ファンドなどさまざまな取り組みをしている。また、新規の申し込みに対しては、担保などで弾力的な運用に努めている。既存の借り入れについても、返済の猶予や条件変更など柔軟かつ迅速に対応する」

 --その他の全銀協の取り組みは

 「新型コロナの感染拡大という難局を乗り切るのが最優先だ。それと同時に、将来を見据えた種まきが重要だと考える。デジタル化や環境意識の高まりといった社会の変化に対応しつつ、経済を支え、社会課題を解決する役割を一層発揮していく必要がある。そうした認識を踏まえ、イノベーション(技術革新)に取り組み、持続的成長と社会課題解決に貢献する1年と位置付ける」

                  ◇

【プロフィル】三毛兼承

 みけ・かねつぐ 慶応大経卒。1979年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。執行役員、常務執行役員、専務執行役員、副頭取などを経て、2017年6月頭取。20年4月から全国銀行協会会長。東京都出身。

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