講師のホンネ

生活に英語を取り入れるコツ 鈴木マグラクレン美保

 英語学習者が、その過程で不安になったり、諦めたりしてしまう理由の一つに「英語力の上達が実感できない」ことが挙げられます。ダイエットは、成果を数字で見ることができますし、片付けは、その前後の部屋の様子から比較しやすいです。一方、英語は、テストを受けてある一定の力は測れても、日々の上達度を感じづらいのが実情です。そこで、英語を日常に取り入れる2つの工夫をお伝えします。

 1つ目は、動画サイトの活用です。例えば、二輪車に乗る方は、ご自身の乗っている二輪車の種類を英語で検索してみると、同じ二輪車に乗っている人の動画が見つかることがあります。

 それが英語圏の人の動画であれば、その二輪車について英語で語っているでしょう。親しみのある二輪車についての話ですから、それが英語であっても、ある程度どんなことを話しているか想像できると思います。

 また、動画のコメント欄に英語でコメントを入れると、返信が来ることもあります。このように、既に自分のよく知っている話題について、英語で語られている動画を見てみることで、ある程度の内容が把握でき、同じ趣味を持つ人とつながることもできるので、より興味をもって学ぶことができます。

 2つ目は、NHKのニュース番組を副音声にして見ることです。拙宅でも、カナダ人の夫と一緒にニュースを見る際には、副音声の英語にします。これがとても勉強になります。ある程度知っている日本のニュースを英語で見るため全てが理解できなくとも、大枠は理解できます。街角のインタビュー映像では、テロップが入ることもあり「なるほど、この表現は、英語だとこう言うのか」と、新たな発見もあります。

 英語にする前に、一度「消音」にして映像だけ見ても、だいたいこんなことを話しているのだろうと予測がつくのを実感して頂けるかと思います。英語が分からない状態にストレスを感じたり、慌ててしまったりすることのないよう、なんとなくでもいいから話している内容を想像してみる「なんとなく力」を鍛える意味でも、とても有効な方法です。

 英語習得の長い道のりも、少しの工夫を取り入れると続けやすくなります。できそうなことから、ぜひ試してみてください。

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【プロフィル】鈴木マグラクレン美保

 すずきまぐらくれん・みほ 企業・大学・自治体で、コミュニケーション、ヨガ&マインドフルネス、英語に関する研修の講師を務める。英検1級、TOEIC960点、全国・講師オーディション奨励賞受賞(2014年)。「つながる英語」と題してSNSやブログに、カナダ人の夫との日常生活の中から役立つ英語のフレーズを投稿中。浜松市出身。

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