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広がる休業、人影消えた街 参拝お断りの寺も…緊急事態宣言から一夜明け

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための緊急事態宣言発令から一夜明けた8日、対象地域となった大阪府や兵庫県では多くの施設が休業し、周囲から人影が消えた。神戸市の動物園は閉園し、開闢(かいびゃく)以来初めてお堂での参拝を断ることを決めた寺も。一方、対象地域から外れた京都市では、感染予防対策をとりながら入学式が行われた。

 大阪・四天王寺

 飛鳥時代に聖徳太子によって創建されたと伝えられる和宗総本山四天王寺(大阪市天王寺区)。境内には「全お堂を閉堂いたします」とする看板が掲げられていた。緊急事態宣言を受けての措置で、10日から境内にある約30の施設・お堂を全て閉堂する。

 寺によると、先の大戦で空襲によりお堂が焼け、参拝できなくなったことはあったが、寺から参拝を断るのは開闢以来初めてという。

 桜が満開となった境内には例年、多くの参拝客や外国人観光客が訪れるが、8日の参拝客はまばら。10日からも境内には入れるが、お堂での参拝や先祖供養はできなくなり、お墓も閉鎖する。

 母親の月命日で弟とともに供養に訪れた大阪府門真市の女性(66)は「毎月8日に供養に来ることが、自分がこれまで大切にしていた務めだった。直接来られなくなるのは残念」。亡くなった母親の納骨に訪れた大阪府東大阪市の会社員、谷垣誠さん(58)は「各地の商業施設が閉まるのは知っていたが、まさかお堂やお墓まで閉鎖されるなんて。お墓参りに来られなくなるのは残念だが、お寺を信頼して、自分たちは家で手を合わせたい」と話した。

 同寺の河辺啓法さんは「しばらく閉堂するが、日々の仏への供養や法要、また先祖供養は郵送で受け付ける。お寺の機能は維持しながら、できる限り対応していく」という。

 神戸どうぶつ王国

 神戸ポートアイランド(神戸市中央区)にある動植物園「神戸どうぶつ王国」は緊急事態宣言の発令を受け、8日から臨時休業に入った。普段は多くの家族連れでにぎわう施設周辺には人影がなく、静寂に包まれていた。

 同園では感染拡大防止のため、3月3日から19日まで臨時休業し、20日から営業を再開。一時は千人近い集客があったが、新型コロナウイルスによる肺炎でタレントの志村けんさんが29日に死去してから再び客足が遠のいていたという。

 同園では、休業中も子供たちに動物たちの魅力を知ってもらおうと、9日から木曜と日曜に写真共有アプリ「インスタグラム」でライブ映像を配信する。飼育員らによる動物解説やショーの裏側などが紹介される予定だ。

 同園の広報、宮本江津子さんは「安心してパークに来ていただけるようになるまで、違った形で楽しんでもらえれば」と話す。

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