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コロナ影響「リーマン以上」町工場打撃 訪問営業も難しく

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、町工場が集まる「ものづくりの町」の大阪府東大阪市にも広がっている。借金を抱える個人事業主は、政府の緊急経済対策ではしのげないと不安を募らせる。人付き合いを重んじる営業が、感染防止のために見直しを迫られるケースも出ている。

 2016年時点で製造業では約6000の事業所がある東大阪市。政令市を除く市町村で全国トップだ。

 「リーマン・ショックのときより先が見えない。仕事がもらえない中、いつまで耐えられるか」。防火シャッターや自動車の部品を製造する自営業福冨明さん(70)は頭を悩ませる。自宅を兼ねる小さな工場では金属を削ったり、穴を開けたりする旋盤の設備が轟音(ごうおん)を立てて稼働していた。

 元請けのメーカーからの発注は減り、3月の売り上げは例年の約6割にまで落ち込んだ。一緒に働く息子とベトナム人の男性に給与を支払うため製造は続けるが、在庫は積み上がる一方だ。旋盤は昨年4月に導入したばかり。府からの融資約1800万円を毎月30万円返している。「景気がいいと思い切って購入したが、こんな事態は想像できなかった」。緊急経済対策について「給付の要件が厳しい。受け取れるかどうかぎりぎりだと思う」と語った。

 プラスチック製品の金型などを製造するチャンピオンコーポレーションの担当者は「ものづくりは在宅でできない。工場で感染者が出れば全面休業だ」と危機感を強める。従業員には車通勤を促している。

 感染防止のため、取引先の約2割からは訪問営業を断られているという。メールや電話でやりとりをするが「『行ってなんぼ、会ってなんぼ』なのに。付き合いが疎遠になってしまうのではないか」と懸念した。

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