金融

大和が個人向けコロナ債発行へ 500億円程度、貧困家庭の子供ら支援

 大和証券グループ本社が国内の個人投資家向けに、新型コロナウイルスの感染拡大で経済的に困窮している子供たちへの支援に資金使途を限定する社債を発行することが12日、分かった。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を推進する取り組みの一環。

 資金調達額は500億円程度。需要をみて増やす可能性もある。このうち1000万円を、コロナ禍で収入が減り、経済的困難に直面した家庭の子供を支援するための基金に寄付する。また、6500万円程度を子供支援団体のオンライン化による事業継続を支援する基金に寄付する。

 期間は3年と5年の2種類。利率などの条件は19日に決定し、20日から売り出す。6月2日の発行を予定している。

 大手金融機関では、三菱UFJフィナンシャル・グループも海外の機関投資家向けに「コロナ債」の発行を検討している。コロナ禍の収束が見通せない中、社債の発行によって幅広い投資家から資金を集め、新型コロナ感染症への対応に柔軟に振り向ける取り組みが急速に広がりつつある。

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