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接触感染防ぐアイデア発信 つまようじ製造企業、ボタン押しに活用

 つまようじで接触感染を防げ-。つまようじ製造の菊水産業(大阪府河内長野市)は新型コロナウイルスの感染リスクを低減する、つまようじ型の非接触棒の販売を始めた。不特定多数が触るエレベーターのボタンを押すときなどの使用を想定。不安の解消につなげたいとしている。

 北海道産の木材を使用。製造工程で湿気を帯びて加工しづらくなったものを再利用して「つまようじ屋の非接触棒」として売り出した。容器には「さぁ思う存分つつくがよい」とのメッセージを入れ、使用済みの棒を捨てる入れ物も付けた。

 長さは約7.5センチ。約120本入りで、価格は「コロナ(567)に負けない」という思いを込め税抜きで568円とした。大手通販サイトなどで購入できる。

 菊水産業の末延秋恵専務は、中国湖北省武漢市の市民が、エレベーターのボタンをつまようじでつつく様子を見たのが開発のきっかけだと明かすとともに、「新型コロナの影響で大打撃を受けた町工場も、アイデア一つで巻き返せるというメッセージを発信したい」と話している。

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