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料理情報サイトで価値競う 調理家電メーカー、利用者交流促す

 大手電機メーカーが、調理家電の付加価値を高めるためのサービス力を競っている。パナソニックは12日、料理情報を交換する会員向けサイト「イートピック」を開設。シャープも自社サイトで食材の宅配サービスなどを手掛ける。利用者の交流を促進することで製品に愛着を持ってもらうのが目的。サイト上でやり取りされる情報を商品開発に生かすのも狙いだ。

 「おなかいっぱい、話しましょ」。イートピックには「カレーの会」「電子レンジの会」といった名前のグループがあり、自作の料理を投稿し合っている。作った料理の写真を撮って記録することも可能。インターネット通販機能もあり、フレンチトーストやコーンポタージュなどを購入できる。

 シャープも25日、自動調理鍋「ヘルシオホットクック」の情報を交換できるサイト「ホットクック部」を発足した。購入者が会員制交流サイト(SNS)上でレシピを投稿する機会が増えており、公式サイトを立ち上げて利便性を高める。シャープにとっては「利用者の生の声を聞くことで商品の改良にも生かせる」(広報担当者)という。

 シャープは2017年から、自社の調理家電で食べられる食材の宅配サービスも手掛けている。

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