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中国製の安価鎮痛薬を無届け混入 和歌山のメーカーに業務停止命令 社長「大変申し訳ない」

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中国製の安価鎮痛薬を無届け混入 和歌山のメーカーに業務停止命令 社長「大変申し訳ない」

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 和歌山市の大手原薬メーカー「山本化学工業」が、解熱鎮痛薬アセトアミノフェン(AA)の製造過程で、安価な中国製AAを無届けで混入していた問題で、和歌山県は28日、医薬品医療機器法(薬機法)に基づき、同社に29日から7月20日まで22日間の業務停止命令と、業務改善命令を出した。同社の山本隆造社長は県庁で、「世間の皆さまをお騒がせし、大変申し訳ない」と謝罪した。

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 和歌山県や厚生労働省によると、同社は市内の工場で作った粉末状のAAに、中国から輸入したAAを混ぜて製薬会社に出荷。また、てんかん発作やパーキンソン病の治療薬としても使われる抗てんかん薬ゾニサミドの製造でも、使用する薬剤を数年前に一部変更していた。

 薬機法では製造方法を変更する際は医薬品を承認審査する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」に届け出る必要があるが、同社はいずれの薬剤についても必要な手続きを怠っていた。

 5月下旬に県と厚生労働省が合同で立ち入り調査を実施。薬の品質自体に問題はなかったが、調査後、同社は全製品の出荷を自粛している。

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