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リニア入札不正、大工事ゆえに大手4社で“情報交換” 検察幹部「旧態依然体質に風穴」

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リニア入札不正、大工事ゆえに大手4社で“情報交換” 検察幹部「旧態依然体質に風穴」

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 スーパーゼネコンと呼ばれる鹿島建設と清水建設の本社に18日、捜査のメスが入った。東京地検特捜部と公正取引委員会による家宅捜索。リニア中央新幹線の建設工事をめぐり、ゼネコン大手4社が事前に不正な受注調整をしていた疑いが強まったためだ。「他の工事では4社が集まり情報交換ということはないが、今回はした。それだけ大きな工事ということだ」。スーパーゼネコンの幹部はこう明かす。入札不正疑惑は、ゼネコン1社の不正から、業界全体に広がった。

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 18日午前9時半過ぎ、東京・赤坂にある鹿島建設の本社に地検の係官らが険しい表情で入った。ほどなくして東京・京橋の清水建設本社にも係官らが入った。

 「“民民”だったら談合していいのか。あまりに旧態依然としている。そこに風穴を開ける意味はある」。ある検察幹部は捜査の意義を強調した。

 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設。リニア中央新幹線の建設はスーパーゼネコン4社から土木技術の粋を集めた大事業だ。民間のJR東海が発注する事業ではあるが、早期全線開業を目指し、建設費の一部は国の財政投融資を原資とした3兆円の低利融資を受けており、「民間の発注であっても、公正でなければならない」(検察幹部)。

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