マツコ・デラックスがMXテレビの「5時に夢中」という番組でおもしろいことを語っていた。
いわく「テレビ業界を含め女子社員のほうが根性があるし、ねばり強い。芯があって打たれ強いから、仕事も辞めない」。一方、「男はツラいことがあるとどんどん辞める」といった主旨だった。
これは、女性の新入社員のほうが男性に比べて優秀だと世の中でよく言われる背景を分析した新聞記事を踏まえてコメントしたものだ。マツコも「女性社員優秀説」を支持する。
だが、本当にそうだろうか。
確かに企業の採用担当者から「男子学生に比べて優秀な女子学生が多い」という話をよく聞く。この場合の「優秀」とは入社試験の指標である筆記試験の成績が良く、面接での受け答えから論理的思考力やコミュニケーション力も高いということだろう。男子学生に比べてよく勉強しており、インプット力も高いという声も聞く。
しかし、企業にとっての本当の優秀さとは「ビジネス上のアウトプットを出せるかどうか」であり、長じて「部下を育成・指導し、チームをひとつにまとめ上げるマネジメント力」である。