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【高論卓説】“難民遺体”増加で「死者のホテル」活況 高齢化で多死社会、後処理追いつかず

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【高論卓説】“難民遺体”増加で「死者のホテル」活況 高齢化で多死社会、後処理追いつかず

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 東京都の場合、平均毎日300人強が亡くなるのに対して火葬施設は10カ所だ。1カ所で平均10基の火葬炉があるから、東京都合計で1日当たり300件の遺体処理能力はあるが今はこれで限界だ。当然処理能力の向上を図ることが急務だが簡単ではない。遺骨ではなく遺灰にすれば処理能力は3倍に増える。2体一緒に火葬すれば能力は2倍になる。しかし火葬の手順を決めるのは遺族であって本人ではないからなかなか難しい。新しい火葬場を建設しようにも近隣住民の反対が多く簡単に新火葬場を造るわけにもいかない。

 火葬どころか通夜も葬儀もできないから順番待ちの“難民遺体”の数も増える。1日や2日ならともかく中には1週間以上も待機させられることもある。こうなると問題は遺体の安置場所だ。病院の安置室が使えるのはせいぜい死後24時間まで、自宅に遺体を運び込むわけにもいかない。一般的には葬儀場に預けておくのが常だが、ここは1日当たり1万円から10万円以上するところもある。

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