SankeiBiz for mobile

【高論卓説】“難民遺体”増加で「死者のホテル」活況 高齢化で多死社会、後処理追いつかず

記事詳細

【高論卓説】“難民遺体”増加で「死者のホテル」活況 高齢化で多死社会、後処理追いつかず

更新

 これだけのニーズがあれば「それでは遺体の置き場所を提供しよう」と新規ビジネスを考える者が出てもおかしくない。とりわけ都内近郊にはすでに死者専用ホテルが数件開業しており、どこも回転率は85%を超えるというから普通のホテル経営より効率が良い。従業員数も一般的ホテルよりはるかに少なくて済む。朝食サービスも不要。全室がシングルルームでバス・トイレも要らないからオペレーションコストを抑えたビジネスモデルを構築できる。

 顧客、つまり遺族の立場から見れば値段も1泊5000円から2万円と手頃で24時間面会可能の利便性と安心感がある。

 需要があれば供給が生まれ、必要性があればそれを解決するための新しい商いが誕生する。死者相手の商売か? と首をかしげてはいけない。王様であれ、物乞いであれ、死は人間誰でもが最後に体験しなくてはならない大仕事である。死んでもその後はホテルのスイートルームで数日間快適に過ごせる-と思うと案外死ぬのも悪くないかもしれない。

                   ◇

【プロフィル】平松庚三

 ひらまつ・こうぞう 実業家。アメリカン大学卒。ソニーを経てアメリカンエキスプレス副社長、AOLジャパン社長、弥生社長、ライブドア社長などを歴任。2008年から小僧com社長(現職)。他にも各種企業の社外取締役など。69歳。北海道出身。

ランキング