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賃上げ、昨年わずかに下回る 連合、回答1次集計

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賃上げ、昨年わずかに下回る 連合、回答1次集計

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 連合は17日、2017年春闘の回答1次集計を発表した。従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)と定期昇給をあわせた平均賃上げ額は6270円、賃上げ率で2.06%だった。前年の同じ時期の賃上げ率2.08%をわずかに下回った。

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 賃上げ率を規模別でみると、組合員数300人以上の大手、300人未満の中小ともに2.06%と同じだった。大手が中小の賃上げ率を大きく上回るのが一般的な中で、中小労組が健闘し、大手との格差を縮小させる底上げが進んでいることが浮かび上がった。連合によると現時点の集計で、自動車業界ではトヨタ自動車の賃上げ率を上回る企業が5割近くにまで増えているという。

 同日会見した連合の神津里季生会長は「中小が大手を上回る賃上げを要求し、そういった回答を引き出すことが当たり前という認識が広まっている」と語った。

 ベア分が明確な429組合の平均ベア額は1349円で0.43%の賃上げ。非正規労働者の時給は前年同期比0.42円増の19.34円のプラスとなった。

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