成人式の「振り袖」を花嫁ドレスに 愛知の着付け師、切らない独自技術伝える
更新成人式の振り袖を結婚式の晴れ舞台でドレスに-。思いの詰まった振り袖を切ったり縫ったりせず、ドレスのように着る技術「ザ・オリエンタル和装」を愛知県弥富市の着付け師、村井昭子さん(58)が広めている。村井さんは「贈ってくれた家族にも感謝の気持ちが伝わるはず」と話す。
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「振り袖を一度しか着ないのはもったいない」と思っていた村井さんが平成22年に始めた。着物を体の前から羽織り、帯は腰で締めて背中で花のように結ぶ。余った布地を腰回りですっきりと折り畳み、振り袖の裾の柄がスカート部分を彩るようにするのが技の見せどころで、詳しくは企業秘密だ。
10分ほどで完成するため披露宴でのお色直しのドレスとして人気。肩を露出しない着方もあり、中高年の女性が利用することも。振り袖を贈ってくれた祖母に見せようと1人で記念撮影に訪れた女性もいた。