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もの忘れ外来スタート 和歌山・有田市立病院 認知症早期発見につなぐ

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もの忘れ外来スタート 和歌山・有田市立病院 認知症早期発見につなぐ

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 「加齢に伴うもの忘れではない、気になる症状がある」「高齢者の運転免許証更新の際に、認知症に関する診断書が必要と判定された」-。認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを国が推進する中、和歌山県の有田市立病院(同市宮崎町)は専門医によるもの忘れ外来を開始した。認知症かどうかを調べる診断は、まちの開業医でも簡易検査を受けられるが、同病院では認知症に特化した医師が1時間以上かけて本格的な鑑別診断を実施し、早期発見・治療につなげる方針だ。

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 県内では県立医科大付属病院(和歌山市)や南和歌山医療センター(田辺市)などが認知症の鑑別診断、治療で知られるが、有田市内には認知症に特化した医師が磁気共鳴画像装置(MRI)検査や問診を行う外来はなかったという。

 同市立病院では半年ほど前から、もの忘れ外来の開設に向けた準備を開始。4月から週に1日、認知症の専門医である県立医科大神経精神科の山田信一医師が派遣されることになり、6月から毎週木曜日にもの忘れ外来の診察を実施している。

 初診では採血やMRI検査、問診などが1時間程度行われ、家族らの問診も実施。その日のうちに検査結果や治療方針を説明するという。

 「『年相応のもの忘れか、認知症か分からない』と不安を抱えている方にも、1日で答えが出る。ぜひ受診に来ていただけたら」と同市立病院の担当者。診察は完全予約制で、木曜日の午前8時半、9時半、10時半から。予約は同市立病院地域連携室((電)0737・82・0887)へ。

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