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手間省き、長時間労働抑制 国交省 運転手点呼にネット活用

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手間省き、長時間労働抑制 国交省 運転手点呼にネット活用

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 国土交通省は、バスやタクシーの運転手の健康状態を確認する「点呼」に関し、インターネットでウェブカメラなどを使って実施できるよう規制を緩和する。3月上旬に関係省令を改正、施行する。点呼のために営業所に出向く手間を省き、長時間労働の抑制につなげる狙い。

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 運転手の点呼をめぐっては、現行では乗務前後に営業所で運行管理者と直接面会して、酒気帯びや体調不良の有無などを確認することが義務付けられている。ただ、過疎地などでは営業所と車庫が離れているケースも多く、運転手の負担になっていた。

 規制緩和後は、運転手が乗務後に車庫にある事務所などで、営業所にいる運行管理者とウェブカメラやマイクなどで交信し、運転手が走行した区間の路面や車両の状況を確認できるようにする。

 乗務前の酒気帯び検査に関しては、運転手がアルコール検知器で得たデータを管理者に送る。

 規制緩和の対象とする業者は当面、安全性を重視し、過去3年間で一度も重大事故を起こしておらず、行政処分などを受けていないバス会社やタクシー会社に限定する。

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