仕事・キャリア

上司の「偏った記憶」が意欲を削いでいる 部下の満足度をあげる話し方とは

藤田尚弓

 この現象は「検索誘導忘却」と呼ばれます。これは1994年から1995年にかけてアンダーソンらが発表した論文で示されました。

 部下Aさんの例で解説しましょう。Aさんには、数字に強い、面倒見がよい、粘り強いといった特徴があります。上司が「Aは数字に強かったな」と思い出すことを繰り返すと、その影響でAさんの、面倒見がよい、粘り強いといった他の特性を思い出しにくくなることがあるのです。

 自分は公平な評価をしているつもりでも、検索誘導忘却のせいで、部下の印象が偏ってしまうことがあります。

 プライベートでも「あなたは、いつも遅刻する」といったように、数回の失敗をあたかも毎回かのように言う人がいます。これも「記憶特性」が引き起こした印象の偏りなのかもしれませんが、改善しないと関係性が悪くなるのは誰もが想像できると思います。

 新年は、部下のネガティブ評価についてはあまり口にしないよう気をつけてみてください。評価の高くない部下にも、意識して探せば思い出しにくかった良い部分が見つかるかも知れません。

関心を持っているつもりでも伝わらない?!

 「上司の無関心」も職場への満足度に影響する大きな要因です。

 さすがに部下の名前と顔が一致しないという人はいないと思いますが、皆さんは部下に関心があることが伝わるような声掛けをしているでしょうか。

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