記事詳細

【ビジネスパーソン大航海時代】大企業とスタートアップの働きがいの違いって? 「いいとこ取り」もできる!~航海(3)

更新

 【ビジネスパーソン大航海時代】私は35歳で起業した会社を38歳で大手通信会社グループに売却したあとに、通信会社の子会社の一員として働きました。いわばスタートアップと大企業文化の2つの経験をしたわけですが、どちらも楽しさはありました。今回は両者の特徴の違いについてお話させてください。

<< 下に続く >>

◆大企業の特徴とは?

 大企業は社会に責任を負っている側面が強いと思います。私が属した大手通信会社グループは5000万台もの契約者を抱えていました。私はその中でネットサービスを提供する会社におりましたが売上は100億円を超えています。子会社でさえも上場企業と遜色ない規模でした。

 インフラと言える規模だと、必然的に守るべきことは守るというのが正しい戦略になるでしょう。そうなると、大企業では数字からきちんと計画をつくっていく、いわば確実性が事業を考えるポイントになりますから、「事業を大きくしていくために自分たちが社内でできることは何か、過去はどうだったか」を考えがちです。市場ニーズより自社の持ち物や事例から事業を考えていく点は、スタートアップとは順番が逆です。

 また、大企業で新規サービスを始めるには、経営会議に企画を提出するのが一般的ではないでしょうか。会議で初めて企画書を見た人が面食らわないよう、事前に根回しをします。「再来週の会議でこういう企画を提案したいのですがどう思いますか?」と意見を聞いておくのは、応援をしてもらうための大切な仕事です。

 こうして何人かのキーマンのアドバイスを企画にフィードバックし、自社の経営課題・現実とフィットさせていくため、もともとの企画とは内容が良くも悪くも変わっていきます。

 つまり、大企業での働き方は、社内の調整に使用する時間が8割で、市場を見る時間は2割といえるでしょう。ですから、社内のことをよく知っている人のほうが活躍しやすいといえます。

ランキング