受験指導の現場から

なぜ高校数学で脱落するのか 中2「関数の壁」を知ろう

吉田克己

 「高校の途中で授業についていけなくなってしまった」「数Ⅱに入ってから数学の授業がほとんど理解できなくなってしまった」…同世代の生徒をもつ親なら、こういった話を耳にすることは、必ずしも珍しいことではないだろう。

 実際、筆者も似たような話を直接、間接に耳にしたことがあるし、その逆もある。

 例えば、高校受験時に本気で勉強してMARCHに準ずる高校に合格することができた元・公立中学の生徒が、高2の1学期末の定期テストで、「数学で赤点を取ってしまいました」というようなケース。

 逆に、どちらかと言えば数学が苦手だった同様の生徒が、高校に入ってすぐの1学期末の定期テストで「学年で1番を取りました」というケースもあれば、必ずしも算数は得意ではなかった生徒が中学受験をして中高一貫校に進み、高1になる頃には、「数学がいちばん得意なので、理科系にいくことにしました」といったケースもある。

米国で高2の中退が多い理由

 そんな話を何度か耳にしていたとき、米国発の興味深い調査結果を目にした。それはこんな内容だったと記憶している。

 米国のある州で、高校を2年次に中退する生徒が多いことが問題になっていた-。こういった場合、高校入学以降にその原因を見出して、その期間内で対策しようとする傾向が強いなか、「学業不振が原因で高校を中退してしまう生徒は、就学前から中学を卒業するまでのあいだ、どんな学習状況に置かれていたことが多いのか」を相関分析したものだ。

 結果として、以下の3項目が高校中退との相関関係が高いことが分かったという。

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