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錦に染まる阿武隈の源流 雪割渓谷

 鮮やかな赤や黄色のモザイク模様で埋め尽くされた絶壁を縫うように一筋の川が流れる。水は透き通り、川底の石が見えるほどだ。風が吹くと、木の葉がきらきらと輝きながら川面に舞い落ち、流れていく。

 福島、宮城の両県にまたがる阿武隈川は、長さは239キロに及ぶ。その源流にある福島県西郷村の雪割(ゆきわり)渓谷では、ミズナラ、カエデ、モミジが色づき、紅葉の見頃を迎えている。

 この時期、毎年のように訪れるという福島県棚倉町の秦(しんの)栄一さん(72)は「いつもより色が浅い気もしますが、今年も紅葉がきれい。この下流で大きな被害が出たなんて…」と話していた。

 1カ月前、気象庁が「これまでに経験したことのないような大雨」と表現し、全国で猛威を振るった台風19号。国土交通省によると、阿武隈川水系では50カ所以上で堤防が決壊した。

 甚大な被害を受けた下流の宮城県丸森町では、「阿武隈ライン舟下り」の船4隻が打ち上げられ営業中止を余儀なくされていたが、3日に再開した。丸森町観光交流センターによると「ようやく色づき始めた。気候にもよるが中旬がピークではないか」と話している。

 源流で見頃となった紅葉は、岸を彩りながら川を下っていく。(写真報道局 古厩正樹)

                   

 動画は「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

                   

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