ヘルスケア

新スポーツ「テックボール」にハマる予感 どう飛んでくるかの予測が難しい

 ハンガリー発祥のスポーツ「テックボール」の普及に、ミズノスポーツサービス(大阪市中央区)が乗り出した。新スポーツの魅力をアピールし、関西での競技人口を増やすのが狙い。競技用設備がある「ミズノスポーツプラザ京都伏見」(京都市伏見区)の今中庸介支配人(38)は「プレーできるようになればハマるのでぜひ体験してほしい」と呼びかけている。

 テックボールは、サッカーボールを使い、ネットを張る中央部が頂点の湾曲したテーブルの相手側に、手を使わずに3タッチ以内で打ち込む卓球とサッカーをミックスしたような競技。相手からのボールを受ける際にはサッカーのリフティングの技術が求められ、打ち込むのはヘディングなど高い位置からが有効だ。

 先月28日には、同施設のフットサルコートに設けられた会場で、「第1回テックボール大会」が開かれ、学生や社会人らが激しいラリーを展開した。

 リフティングができれば楽しめるため、初めて挑戦したという男子学生(21)も「難しかったが、試合が進むにつれて慣れてきた。上手な選手のプレーを学んで早く上達したい」と“ハマりそう”な感想。フットサルを続けている20代の女性は「リフティングは苦手ですが、プレーをしているうちにボールを蹴る力加減が分かってきてラリーが続くようになった。イメージ通りに返球できたときは快感」と話した。

 優勝した自営業の矢嶋大輔さん(25)=「やじまる」の名称で出場=は「練習の成果を出せてよかった。相手との駆け引きがなんとも楽しい」と魅力を語った。

 テーブルが湾曲しているため、打ち込まれたボールはスピードや跳ね返るコースが大きく変化する。「どう飛んでくるかの予測が難しいところが、面白さの一つ」と今中さん。「鮮やかなプレーは見ているだけで感動的。競技の醍醐味(だいごみ)を伝え、プレースポットを増やすなど気軽に楽しめる環境づくりを進めたい」と普及に向けて意気込んでいる。

    

 同施設でテックボールができるのは午前10時~午後10時(土曜と祝日は午前8時から、日曜は午前8時~午後9時)。料金は30分550円(税込み)。予約、問い合わせは同施設(075・644・6791)。

    

 テックボールは2014年、ハンガリーの元サッカー選手らが考案。湾曲したテーブルは長さ3メートル、幅1・5メートル、低くなった選手側の両端は床から56・5センチ、ネットのある中央部は76センチある。足や頭など手以外を使い、3回までのボールタッチでテーブルの相手側に返球しなければならない。頭→頭、右膝→右膝といった同じ部位での連続タッチは禁止。シングルスとダブルスがあり、20点先取で勝ち。日本テックボール協会によると、日本で競技が始まったのは2017(平成29)年。現在の国内競技人口は東京や京都を中心に約100人。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング