ヘルスケア

インフルエンザ感染を防ぐには? Q&A形式で知る

 流行を迎えたインフルエンザの累計患者数が今月に入り、推計で約64万9千人に達し、昨年同時期(約12万4千人)の5倍を超えるペースとなっている。9~11月に開催されたラグビー・ワールドカップの期間中に海外からウイルスが持ち込まれ、例年より早く流行を迎えたとの指摘もあり、例年1月下旬~2月上旬のピークが早まり流行が長引く恐れがある。

 Q 流行中の型は

 A 直近5週間の検出ウイルスは、平成21年に新型として流行したA型が約9割で大半を占める。例年前半がA型、後半はB型の報告数が増える傾向にある。一度かかっても何度も感染することがあり、注意が必要だ。

 Q 主な症状は

 A 高熱、頭痛、関節痛などの全身症状が現れる。高齢者や免疫力の低下した人は肺炎などを併発しやすく、死亡することもある。乳幼児は急性脳症で意識障害やけいれん発作を引き起こすリスクもある。

 Q 感染を防ぐには

 A 手洗い、アルコール消毒のほか加湿器で50~60%の湿度を保つことなども効果的とされる。ワクチンは感染後に発症する可能性を低減させ、かかっても重症化防止に有効だ。

 Q 不足する心配は

 A 今季のワクチン供給量は昨年の使用量(約2630万本)を上回る約2933万本が見込まれ、厚生労働省は不足は生じないとみている。

 Q 治療法は

 A 経口薬のタミフル、吸入薬のイナビル、点滴薬のラピアクタなど。抗生物質(抗菌薬)はウイルスには効かない。

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