デキる男は住まいから

3月1日は「防災用品点検の日」 避難リュックの中身はそれで大丈夫?

香村薫
香村薫

 来たる3月1日は「防災用品点検の日」です。皆さんのご家庭では、避難グッズは準備していますか? メディアや地域活動で「防災」の2文字が口酸っぱく発信されていますが、実際に対策をしているご家庭は半分にも満たない(※愛知県防災機器管理課の調査結果)と言われています。本当に災害があったときに困るのは皆さんのご家族です。いざというときのために、家族を救う「避難グッズ」をお父さんが中心となって用意しておきましょう。

 今回は片づけのプロであり、防災士の資格も持っている私が、適切な準備と収納方法を前後編の2回に分けてお伝えします。

 被害を想定してみることが大事

 沢山販売されている「避難リュック」。どれを買えばいいのか? と悩まれることがあるかと思います。残念ながら「これを買えばOK!」という正解はありません。それは、住んでいる地域、家族構成などにより命を守るために必要なモノが大きく変わるからです。

 まずは、グッズの購入前にご自身に降りかかる可能性のある災害を想定してみましょう。下記(1)~(4)をチェックしてみてください。

(1)大きな地震が想定されている地域かどうか?

「J-SHIS地震ハザードステーション」

(2)液状化の可能性は?

「全国液状化マップ」

(3)水害の可能性は?土砂崩れは?

「重ねるハザードマップ」

(4)お住まいの耐震性

 リフォームなどで耐震性をアップしている場合もあるので、一概には言えませんが、阪神淡路大震災よりも『A:前』『B:後』のどちらで建てられた建物か?を確認します。

 Aの場合は、大きな地震が来たらすぐに家から逃げなければなりません。阪神淡路大震災での死者の80%が建物の倒壊です。Bの場合、避難所に駆け込んでも帰宅をうながされる可能性が高いです。東日本大震災では世界第4位の大きな揺れにも関わらず建物の倒壊による死者は4.2%しかありません。それは、阪神淡路大震災後(平成12年)の建築基準法の改定が影響していると推測されています。※あくまでも「地震での倒壊」を想定

 《香村からの提案》

 被害が大きいと想定されているor建物がAの人⇒避難リュックには「避難所での生活を想定したモノを入れる」

 被害が少ない地域に住んでいるorBの人⇒避難リュックには1日分。逆に自宅避難の用意を充実させるのが良い、をイメージして進めて行くのがよいと考えています。

 一次避難用リュックの重さと中身

 ただ、これだけで話は終わりません。例えば想定される災害が「津波」「水害」「土砂崩れ」「火災」などの場合、避難に緊急を要します。そんなときに「避難所で生活するために…」と20kgもの荷物を持って、避難所まで走れるでしょうか? いったん必要なモノを用意したら、実際にリュックに入れて手に持ち、そこからモノの量を減らしていくことが必要ですね。

 ちなみにリュックは1人1個を用意しておきたいところですが、子供が小さい、マンションの高層階に住んでいて降りるまでに時間がかかる、など状況に応じて「パパとママで1個ずつ」と決めてもよいですね。また、平面駐車場に車を停めているご家庭であれば、衣類や衛生用品は車の中に、と分けておくことで、家から持ち出すものを減らすことも可能です。

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