節約家計簿

特別定額給付金は予備費にして計画的に使う

 新型コロナウイルス感染症による緊急経済対策として、全国民への支給が決定した「特別定額給付金」。すでに受け取られたご家庭もあるでしょう。

 特別定額給付金を受け取ったら、住宅ローンや保険料など、目の前の支払いに充てたいと考える方がいるかもしれません。ですが、特別定額給付金の支給は1回限り。外出自粛制限が解除されても、新型コロナの影響はしばらく続くはずですから、給付金を無計画に使うのではなく、支払い計画を立てることをおすすめします。

 収入が減るなどで支払いが難しくなりそうなら、給付金をどの支払いに充てていくべきか、支払い計画メモの作成を。支払いの優先順位を考えるとともに、支出内容の見直しができないか、検討することも必要です。

 新型コロナが原因で支払いが困難になった場合、電気代やケーブルテレビの視聴代、携帯電話代、保険料をはじめ、支払いに猶予制度を導入している事業者が増えています。税金や社会保険料、住宅ローンについても滞納する前に相談をすれば、返済方法の見直しに応じてくれるケースもあります。滞納する前に、各事業者に必ず相談しましょう。

 食費や光熱費が増えているなど、生活コストの上昇によってやりくりが厳しくなったご家庭は、給付金をいったんキープして、少しずつ家計費に充当してはいかがでしょうか。

 たとえば特別定額給付金のうち、20万円を手元に残せるとします。その20万円は20週、1週につき1万円に分けてはいかがでしょうか。特別定額給付金で、「毎週1万円の予備費」を作るのです。1週分が5千円でよいなら、40週分の予備費が作れる計算になります。

 学校が始まって必要になる学用品を購入したり、お子さんの定期代が必要になったりしたときなどには、予備費から捻出すれば、家計費の変動を抑えられ、赤字も出にくくなります。

(ファイナンシャル

プランナー 畠中雅子)

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