趣味・レジャー

旅やイベント行けないから…「おうちでハーブ栽培」が人気

 ハーブの苗や種の販売が好調だ。新型コロナウイルスの感染予防に伴う外出自粛の広がりで、自宅で過ごす人が増えた3~5月、種苗各社が売り上げ増を記録した。旅行やイベントへの参加などでの気晴らしがままならないなか、自宅で料理やインテリアに育てたハーブで彩りを添え、気分転換を図る動きが広がったようだ。(津川綾子)

 バジルにローズマリー、ミント。東京都在住のヨガインストラクター、宮崎詩帆さん(44)は、4月中旬からハーブの栽培を始めた。収穫したバジルをミニトマトとサラダにしたり、ポテトフライにローズマリーで香りをつけたりして活用している。

 栽培のきっかけは4月、勤務先の臨時休業と外出自粛が重なり、自宅で過ごす時間が増えたから。「好きだった外食ができなくなるなか、毎日の生活を楽しむにはどうすればいいか」と考えて、始めた。

 「どんどん葉が広がって、成長を見守るのが楽しい」と話し、出勤を再開してからも、「育てたハーブで料理をすると、生活が潤っている気分になる」と栽培を続けている。

■苗や種の売り上げ好調

 東京都武蔵野市の50代女性も4月にハーブ栽培を始めた。過去に何度か失敗したが、「在宅勤務で水やりの時間ができて成功した」といい、今は収穫して朝食にも使っているという。

 ハーブの人気は高まっているようだ。種苗会社に尋ねてみると、この春は例年以上に苗や種が売れたという。

 年間150種類のハーブ苗を販売する「ポタジェガーデン」(埼玉県久喜市)は新型コロナの影響で取引先のホームセンターなどの臨時休業が相次いだにもかかわらず、苗の売り上げは増加した。5月はインターネット通販での苗の売り上げが前年同期比で52倍の約1300万円になった。

 また、種苗会社「サカタのタネ」(横浜市)は、自社通販サイトでの3~4月のハーブの種の売り上げが前年同期比2・4倍に。

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