グローバルリーダーの育て方

子供の動画視聴時間は悩みどころ ドラゴン家の「デジタル」ルールをご紹介

龍芳乃
龍芳乃

 私と愛するダーリン(夫)と束の間の静かな夕食タイムを確保するためです。(1)夫婦の食事や会話をつくる、(2)息子の「○○ライダーが好き!」という気持ちを謳歌する、そして(3)母国語ではない言語で動画を見て言語を習得する、という3つの目的という“名目”でOKとしているのです。

 現代のママ・パパは、本当に忙しい。自分たちのために、この素晴らしいテクノロジーを使ったっていいじゃないか! と思います。もちろん、この時間が動画である必要はなく、本を読む時間にしてもよいのですが、本だと色々と質問され、読めない単語があると「読んで!」と言われたりと、夫婦ともに食べれなくなってしまいます。なのでドラゴン家では、この15分は「大人が平和に食事する時間」として、動画タイムにしています。

 時間に制限を設けることがカギだと思います。制限がないと、ダラダラと見るきっかけとなるので、必ずアラームで時間設定して鳴らすようにしています。

 そして随時ルールの見直しをする必要もあります。「スマホ子守」になりすぎていないか、食事をするという親の生き残り目的ではなく(笑)、親が楽をするためにだけにやっていないか、時間の長さは適切か、など家族で話し合いをすることがなによりも大事なことだと思っています。

ドラゴン家のルール《2》見ているときや見た後の会話を大事にする

 1つ目のルールのように、平日夜のわずかな時間は子供だけで動画を見たりするのですが、それ以外に動画を見る時は必ず一緒に見ますし、タブレットでゲームをするときには、一緒に画面をのぞきながらプレイしたりします。見ている中で、横であーだこーだ話しながら一緒に時間を過ごします。そうすると、息子からも「あれ何?」とか「どういう意味だろう?」など疑問が出るので、すかさずキャッチして、勝手に、そして無理やり会話にします。息子には、正直うっとうしいと思われていると思いますが…。

 また面白いことに、息子は、動画を見た数日後に、ふとした疑問を発することが多々あります。

 例えば、週末に家族全員で、「サバンナの動物たち」という動画の中で獲物を追いかけるチーターを見ます。そしてその数日後に学校で、飛行機やジェット機などの「空を飛ぶモノ」について学びます。すると、「チーターは世界一速いんでしょ? じゃあジェット機とどちらが早いの?」と質問してくるのです。

 私も主人も、息子が何を見ているかを把握しているため、ピンと来て、息子の知識量を把握しつつ、共通認識の中で会話が進められます。チーターと比較して早そうなモノや動物の話で盛り上がりました。結果、「地球上ではアイアンマンが最速ではないか」というおそらく正しい仮説にたどり着きました。

デジタルデバイスを子供とのコミュニケーションツールに

 ドラゴン家が設けている動画やゲームに関するルール、いかがでしたか?

 科学的な根拠はまったく存じ上げませんが、時間を共有して、一緒に楽しむのであれば、見ているものが本かデジタルデバイスの画面かというのは関係がないような気がします。(「母の勘、科学に勝る」と言ったら科学者の皆さんに怒られてしまいますね。)楽しめて、没頭できて、人とその時間を共有することができれば、タブレットやゲームといった「デジタルなもの」を一概に目の敵にする必要もないと考えています。

 皆さんのご家庭でも、ぜひルールなどをしっかり定めて、デジタルとの上手な付き合い方を探ってみて下さい。

龍芳乃(りゅう・よしの)
龍芳乃(りゅう・よしの) 株式会社G&G 代表取締役
日・英・中のトライリンガル。大学卒業後、PR会社、外資系コンサルティング会社を経て2013年に起業。世界で通じる「人間力」の基礎を育む「GG International School」を経営。「Art to Science」をベースに0歳から小学校高学年まで学べるプログラムを用意し、人格形成の根幹となる揺るぎない自信を育んでいる。2児の母。

【グローバルリーダーの育て方】は、100%英語環境の保育園やアフタースクールを経営する女性社長・龍芳乃さんが、子供が世界で通じる「人間力」「国際競争力」をどう養っていくべきかを説く連載コラムです。アーカイブはこちら

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