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新プラン続々 横浜港クルーズ船観光が復活の兆し 

 新型コロナウイルス感染拡大のあおりで逆風を受けていた横浜港のクルーズ船による観光事業が、航路新設や新造船就航など、ここにきて続々と“再興”の兆しを見せつつある。10月下旬には運航事業者の1社がオープン間もない新港ふ頭桟橋を使い、個人などに向けた貸し切り型のクルーズ船の新プランを開始した。横浜港を拠点とする各事業者は、コロナ禍による苦境と戦いつつも、独自の集客策や港の活性化への挑戦をひたむきに続けている。

 横浜港でクルーズ船による観光事業を行う「ケーエムシーコーポレーション」(横浜市)は10月末、クルージングの新たな3つのプランを発表した。複合商業施設「横浜ハンマーヘッド」に隣接し、9月に開業した新港ふ頭桟橋から発着するプランで、いずれも個人など小人数に向けたクルーズ船を貸し切るタイプの豪華な内容だ。

 10人で100万円

 プラン立案の背景には、知人同士など小人数を利用対象とすることで、新型コロナウイルス感染への不安を和らげ、参加に前向きになってもらえるのではないかという切実な思いがある。感染対策を徹底することで、コロナ禍の「巣ごもり」による不満の受け皿も目指したい考えだ。

 3種の新プランのうち、目玉は「モナコスタイル」と銘打った約2時間の周遊コースだ。クルーズ船「CIEL BLEU」(シエルブルー)に高級すし店「松乃鮨」の板前が乗り込み、すしを食べながら横浜港の美しい景色を堪能できるといった内容で、料金は2人の利用で80万円(税別)。以後、1人追加ごとに2万5千円加算となり、最大10人(100万円)まで利用できる。

 このほか、カップル2人だけの利用を想定した1時間7万~14万円のプランや、5~34人の利用を想定した高級シャンパンが1時間飲み放題のプラン(1人8千円~)など、いずれも横浜港で非日常を味わえるプランとなっている。

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