ヘルスケア

EU、ワクチン接種の共通証明書めざす 自由移動は見送り 

 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は21日、新型コロナウイルス対策をめぐり、オンラインによる首脳会議を開き、ワクチン接種者に対するEU共通の証明書の発行をめざす方針で一致した。

 ミシェルEU大統領は、接種証明書は医療目的のものだとしたうえで、「項目について早期合意すべき」と加盟国を促した。ギリシャのミツォタキス首相は会議を前に、証明書の保有者に域内の自由移動を認めるべきだと提案していたが、今回は実施は見送られた。同提案は「ワクチン・パスポート」と呼ばれる構想で、フォンデアライエン欧州委員長は個人情報の扱いなどの問題を指摘し、「慎重な考慮が必要だ」と述べた。

 「ワクチン・パスポート」は、都市封鎖の経済打撃が広がる中、飲食店や観光地の再開につなげる狙いがあり、ギリシャのほか、ポルトガルやスペインなど観光業への依存が大きい南欧諸国が支持。フランスやドイツは接種者が少ない現状では時期尚早だとして、慎重な姿勢を示していた。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング