デキる男は住まいから

「帰宅後はまずテレビ」だった一家が、テレビのつけっ放しに終止符を打てたワケ

香村薫
香村薫

 突然ですが、皆さんのお宅ではテレビをどの部屋に置いていますか? パナソニック社が実施した「テレビ視聴」に関するアンケート調査(2020年)によると「リビング(居間)に置いている」というご家庭が全体の95%を占めるのだそうです。

 筆者の家ではリビングにテレビを置いていません。我が家に遊びに来てくれたママ仲間をリビングに通すと、「え、この部屋テレビが無いの?」と毎回驚かれます。そして次に言われるのが「うらやましいけど自分の家では無理。お父さんがテレビ大好きだから」です。

 もちろんお母さんの中にもテレビ好きは多いものの、「リビングにテレビを置くのは、お父さんがテレビ好きだから」と認識しているお母さんがとても多いのです。ここはお父さんの出番ではないでしょうか。お父さん主導でテレビつけっぱなし生活に終止符を打つべく、行動してみませんか?

1.「録画を観る」を習慣づける

 帰宅したらエアコンとテレビの両スイッチをオンする、というほどテレビが大好きだった我が家。その習慣を変えるために、まずは、テレビを観るときは「録画を観る」というルールを作りました。リアルタイムで放送されている番組をダラダラと観るのをやめよう! という狙いです。

 ところが、「録画を見る」というだけではダラダラ観は止まりませんでした。リビングの“特等席”にテレビが配置されていると、どうしても気になり、ついテレビを観たくなってしまうのです。そこで…

2.「テレビ鑑賞に最適な家具配置」をやめる

 録画でもダラダラ…。これをなんとかできないものか? と考えたところ、どうやらテレビの向かいにソファやこたつがある、もしくはテレビを観やすいように配置された座椅子がある、といった家具配置がそれを助長させているということに気がつきました。

 そこで、普段座るイスの角度がテレビ画面に対して正面にならないようにソファの位置を動かしてみました。あえてテレビ画面を観にくくするのです。たったこれだけで、観るのが次第に億劫になり、あっという間に、長時間テレビを観ることを防止できるようになりました。これは今すぐにできる対策ですので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

3.「テレビ専用部屋」を作る

 さきほどのパナソニック社の調査結果には続きがあります。「テレビの音が聞こえづらい」と感じたシーンとして、最も多かった回答は「家事(掃除など)をしながら見ているとき」(63%) でした。

 我が家もリビングにテレビを置いていた時に、食器を洗う水の音が邪魔をしてテレビの音が聞き取れないことが多々ありました。

 そこで対策として「リビング以外にテレビを置く」ということを試してはいかがでしょうか。オススメはいつか子供部屋にしようと思って空けている洋室です。そこを『テレビ専用部屋』とし、テレビを観るために楽しむ部屋として位置づけるのです。どうせなら、高級なオーディオを付けたり、テレビを鑑賞しやすい位置に座りやすい椅子を置いてはいかがでしょうか。

 そうすることで、テレビ専用部屋を作ること自体にもワクワクしますし、テレビ音が聞き取れないといった不満は解消されると思います。

 実際にテレビをテレビ専用部屋へ移動させると、思いがけない効果がありました。

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