ヘルスケア
田辺三菱、10月から国内治験開始 植物由来のコロナワクチン
田辺三菱製薬は30日、カナダで開発中の植物由来の新型コロナウイルスワクチンについて、10月2日から国内で臨床試験(治験)を始めると正式に発表した。治験は20歳以上の男女計145人を対象に実施する。安全性や有効性を確認し、来年3月にも承認申請することを目指しているという。
カナダの子会社「メディカゴ」が開発を進めている。カナダや米国、英国などで最終段階の治験の投与を終え、現在は分析を行っている。生育の早いタバコ属の植物を使ってワクチンの成分を抽出する方法で、ワクチン生産にかかる時間が短く、コストが抑えられる特徴があるという。
コロナワクチンについては、塩野義製薬や第一三共、KMバイオロジクス(熊本市)などの国内製薬企業も開発を進めている。