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レクサス初のPHEV新型「NX」 電動化だけではない驚きの全貌

木下隆之
木下隆之

 新型「レクサスNX」の全貌が明らかになった。日本最上級のプレミアムブランドであるレクサスの儲け頭、「レクサスRX」に次いで安定的に好調を維持しているNXが新型にスープアップしたことで、主力モデルにのし上がる気配が濃厚なのだ。

 開発は駆動力制御にも

 最大のトピックは、レクサス初のプラグインハイブリッド(PHEV)の採用だろう。これまでレクサスは全方位的なパワーユニット戦略を維持してきた。5リッターV型8気筒という大排気量の内燃機関を持つ。今回登場した新型レクサスNXにもガソリンターボとガソリンのNA、それに加えハイブリッドを軸にFFとAWDを組み合わせる。さらには今回新たにPHEVが加わったことで、なんと6種類のパワーユニットを備えるに至ったのだ。

 豊富なパワーユニットを揃えることで、個人の趣向に応えてきた。AWDも充実している。寒冷地の需要も取り込んできた。そればかりか、オフロードでの性能にも磨きをかけている。今回の直列4気筒2.4リッターターボモデルには、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用するなど、エンジンの電動化だけではなく、駆動力制御にまで開発が及んでいるのだから驚きである。

 1989年のレクサス誕生以来、常にイノベーションの精神を貫き、高度な技術を取り入れてきた。高級であることは当然だが、その抜きん出た品質だけがレクサスの魅力ではなく、高度な技術こそレクサス最大の武器である。

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