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なぜ?中国でiPhone苦戦 金色、廉価版、提携…巻き返しなるか

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なぜ?中国でiPhone苦戦 金色、廉価版、提携…巻き返しなるか

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 米アップルが、新型「iPhone(アイフォーン)」を9月10日に発表するとの観測が飛び交っている。その狙いは、ずばり巨大中国市場だ。プラスチックボディーの廉価版を投入するほか、新型のカラーに、従来の黒と白に加え、中国人が大好きな金色を追加するという。

 さらに世界最大の携帯電話サービス会社「チャイナ・モバイル」(中国移動)との販売提携も交渉中だ。廉価・金ピカ・提携の“3本の矢”を放ち、シェアが急低下している巨大市場で巻き返し攻勢をかける構えだ。

 9月10日発表観測

 「iPhone 5C」と名付けられ、価格は99ドル(約9700円)。ボディー背面が、磨き上げられた剛性アルミからプラスチックに変わり、カラーはカラフルな全6色を展開する。

 ロイター通信などの海外メディアは、かねて噂されてきた廉価版の概要を相次いで報じている。さらに、現行の「iPhone 5」をバージョンアップして発売する「5S」には、金色の「シャンパン・ゴールド」が新採用されるという。

 「金色は、中国のような富裕層市場が拡大している国で好まれる」。IT関連の米有力ブログメディア、オール・シングス・デジタルは、廉価版の投入も含めアップルの狙いが中国市場にあるのは明白だと指摘する。

 すでに中国はアップルにとって本国に次ぐ2番目の市場となっており、CEOのティム・クック氏(52)は「いずれ最大の市場になる」と、みている。だが、その成長市場での販売が急失速している。

 今年4~6月期決算で香港、台湾を含めた中華圏の売上高は前年同期比で14%、前期の1~3月期に比べると43%も激減した。米経済ニュース、ブルームバーグによると、4~6月期の中国スマホ市場でのアップルのシェアは、前年同期の9%から5%にほぼ半減した。

 シェア18%を占める首位の韓国サムスン電子のほか、中国メーカーの低価格端末に利用者が流れているためで、アップルは中国メーカーの小米科技にも抜かれ、シェア7位に甘んじている。

 アップルにとって、ライバルとの価格差を埋める廉価版の投入は待ったなしだ。ただ、海外メディアは「廉価版を出せば、アップルのプレミア感が損なわれる」「ゴールドは悪趣味」といった、厳しい中国人ユーザーの声も紹介している。

 加入者7億4000万人

 実際、アップル苦戦の最大の理由は、約7億4000万人の加入者数を誇る「中国移動」と、端末の供給契約を結べていないことにある。

 クック氏は先月(7月)、中国移動の奚国華会長と北京で会談するなど、提携交渉を進めている。奚会長は今月(8月)15日の会見で、「双方とも熱心な姿勢をみせた」と語り、協議が順調に進んでいることを明らかにした。

 切り札ともいえる提携が実現すれば、形勢は一気に変わりそうだ。米大手投資銀行モルガン・スタンレーのアナリスト、ケイティ・ハバティ氏は、約2000人を対象に行った調査に基づき、こう予測している。

 「廉価版の5Cを中国移動から発売すれば、アップルのシェアは現在より19%も跳ね上がり、スマホ販売で1位に躍り出るだろう」(SANKEI EXPRESS

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