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日本でデビューすることが夢だった! ナット・ウェラー

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日本でデビューすることが夢だった! ナット・ウェラー

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 ロックのカリスマ、英国のポール・ウェラーの息子ナット・ウェラーが、英米ロックシーンではなく日本でのデビューを切望し、ついに6月25日、それが果たされた。クールジャパンの波は、セレブ・ロッカーの家族にもおよび、今や日本の音楽界は、世界の若者の羨望の的となっている。ナットに、日本に対する思いを聞いてみた。

 ――ビジュアル系など現代日本の音楽に深く影響を受けて音楽を始めたといいますが、出会いはどのような時に?

 「父の日本公演にいつもついてきていたのです。ところがサウンドチェックやライブにとても忙しい。そこで自分1人で新宿、渋谷、原宿などの街をぶらついた。そこで日本のアーティストに親しむことになったんです」

 ――どのようなバンドを聞いた?

 「X-JAPAN、ウルフルズ、ブルーハーツ、マリスミゼル…」

 ――ビジュアル系だけではなく、広くお聴きになってたんですね。例えば、X-JAPANはどのようなところが好きなんですか?

 「メロディーの美しいところですね。YOSHIKIは、ピアニストとしての才能もすごいと思います」

 多様性が大事

 ――動画サイトには、英国の自分のバンドの演奏がアップされていて、それもとてもカッコ良かったです。デビューアルバム『It Begins』はどんなアルバム?

 「今回のアルバムは、英国にある自分のバンドではなく、日本のエレクトロロックバンド、GARIのYOU-ROW(ヨウイチロウ)がサウンドプロデュースをしていて、いろいろなサウンドが入っています。多様性を持つことがすごく大事だな、と思っています。また日本語でたくさん歌っています」

 ――音楽のスタイルは、典型的な英国ロッカーであるお父さんと随分違うのですが、お父さんはどう思ってらっしゃいますか?

 「父は僕の聴く日本の音楽すべてを好きなわけではないけど、僕の立場をよく認めてくれてます。好き嫌いは別として、優れた日本の音楽に対するリスペクトもあります。例えばMIYAVIの動画を父に見せて、感心してもらったりしてますよ」

 ――今回のアルバムはナットの日本からの影響と、ポール・ウェラーの息子としての洋楽性が溶け合って、今までにないサウンドになっていると思います。

 「ありがとう。フランスや英国を日本人アーティストとして演奏して回りたいんです(笑)」(アーティスト・作詞家 サエキけんぞう/SANKEI EXPRESS

 ■NATT WELLER 英国生まれ。ポール・ウェラーとそのバンド、スタイル・カウンシルのメンバーだったD.C.リーの長男。英国でDJやモデルとして活躍する一方、J-ROCKを世界に伝えられる邦楽アーティストを志す。デビューアルバム『It Begins』にはEDMからダブステップまで、ジャンルレスなサウンドを収録。全6曲のうち日本語詞は3曲。「Burning in The light」は、父ポール・ウェラーがギターで参加している。25歳。

 ■さえき・けんぞう アーティスト・作詞家。1980年ハルメンズでデビュー、86年パール兄弟で再デビュー、作詞家として、沢田研二、サディスティック・ミカ・バンド他多数に提供、著書「歯科医のロック」他多数。最新刊は「ロックの闘い1965-1985」(シンコーミュージック)。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年6月30日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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