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オーラ放つ日本のアイドルにフランス人熱狂 ジャパン・エクスポ ベリーズ工房×℃-ute

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オーラ放つ日本のアイドルにフランス人熱狂 ジャパン・エクスポ ベリーズ工房×℃-ute

更新

 ジャパン・エクスポは、参加してみないと分からない驚きに満ちている。開催日が1日増えて5日となった今年は、パリ郊外に延べ26万人余りが集まった。日本の博覧会と違い、十分に余裕を持って設営された会場に、フランス男女のコスプレイヤーたちがところ狭しと歩き回る。日本のオタクが内向きなのに比べると、おおらかでハッピー、明るい雰囲気に満ち満ちている。親子連れや障害者の数も多く、伸び伸びとリラックスして楽しんでいる。特筆すべきことはコスプレの出来栄えで、想像よりもはるかに完成度が高い。聞くところによると、みな1年かけて作ってくるという。

 中野サンプラザのよう

 似顔絵からお菓子、刀、ありとあらゆるものが出展されるが、人気が高いのはやはり漫画誌とゲーム・ブース。そんな中で、ライブはとにかく人気。日本人によるパフォーマンスなら、アマチュアであっても人気者になれる。ゆるキャラでは、ふなっしー、くまモン、どーもくんが参加。目玉のアーティストはYOSHIKI、Kalafina、中川翔子など、どれも大変な人気。ひときわ目を引いたのは、ハロー!プロジェクトのベリーズ工房と℃-uteの合体公演「Berryz Kobo×℃-ute in Hello! Project Festival」だった。

 この日はあまりに人気を集めたためか、当日配られていたプログラムから名前が削られていた。開演直前に場内に入ると、日本と寸分違わないオタクたちが、ライトをかざして「ウオー」とか「フー」とか奇声を発している。5000人を収容する会場は満員。ヘビーなオタクは1500人ぐらいだろうか。歌が始まると、ここは中野サンプラザか?と間違えるようなオタクの定型コールが起こるが、声のぬしたちは間違いなくフランス人。女性や中年、ヘタをすると初老のオタクさえ交じる。

 憧れの対象

 その中でベリーズ工房と℃-uteがそれぞれの持ち歌を披露するが、その姿は余裕に満ちていた。異国の地のスクリーンに映る姿で、人気の理由が納得できた。フランス人にとって日本のアイドルは、アニメから飛び出したキャラクターに見えるのだ。かつて僕のようなロック青年には、ビートルズやローリングストーンズが憧れのルックスだったように、アニメ世代のヨーロッパ人にとっては、日本のアイドルたちの姿がひどく洗練された風貌に見えている。実際、日本にいては見られないようなオーラも出ており、そのエキゾチシズムこそはCOOL JAPAN現象の核といえよう。

 後半、多彩な個性が魅力のベリーズ工房とストレートなアイドル性で攻める℃-uteが合体し、竜宮城のように聴衆を魅了した。(アーティスト・作詞家 サエキけんぞう/SANKEI EXPRESS

 ■Berryz工房 2004年1月結成。07年、さいたまスーパーアリーナにて単独公演、紅白歌合戦出場。08年、韓国で行われた音楽祭「第5回 2008アジアソングフェスティバル」でアジア最高新人歌手賞を受賞。13年、日本武道館で単独公演。

 ■℃-ute 2005年結成。07年メジャーデビューシングル『桜チラリ』がオリコンウイークリー5位。第49回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。紅白歌合戦初出場。13年、日本武道館で2日間の単独公演。

 ■さえき・けんぞう アーティスト・作詞家。1980年ハルメンズでデビュー、86年パール兄弟で再デビュー、作詞家として、沢田研二、サディスティック・ミカ・バンド他多数に提供、著書「歯科医のロック」他多数。最新刊は「ロックの闘い1965-1985」(シンコーミュージック)。

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