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夏は集中して作ってストック料理に 肉そぼろ
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肉そぼろ丼。※419kcal、塩分1.7グラム(1人分)
「家族はクーラーや扇風機があたるところにいるので涼しくていいけど、台所に立っている私だけ汗だくでいやになっちゃうわ」「そうそう、私もそう思う。だから夏は少しでも台所に立つ時間を短くしたいし、火も使いたくないわよね」「先生、そういうレシピが知りたいわ」
先日の料理教室での一コマ。「はい、わかりました!」ということで、紹介したのが今回の肉そぼろとナムルです。どちらも作っておけば、食べるときに盛りつけるだけの主菜と副菜です。肉そぼろはそのままでも食べられますし、冷奴や切ったトマトやレンジで蒸したなすにかけてもOK。ごはんはもちろん、そうめんや中華麺にも合います。
また、火は使いますが、割りほぐした卵に加えて、ボリューム感のある卵焼きやオムレツにもなります。肉そぼろの豚ひき肉ですが、できれば赤身をひいたもので作りましょう。豚肉はごはんやパンなどに多く含まれる糖質をエネルギーに換えるのに必要なビタミンB1が豊富。汗とともに失われるビタミンなので、夏はしっかりとりたいですね。この、ビタミンB1は、豚の赤身の部分に多く含まれます。
ナムルはねぎがベースの合わせ調味料を多めに作っておくと便利。こちらも冷奴やトマトとも相性がよいですし、焼き肉のたれとしても使えます。もちろん、豆苗やもやし以外の野菜を和(あ)えるだけでナムルになります。野菜はレンジ加熱すれば、火を使わずにすみます。
暑い夏、火を使うなら集中して料理してストック料理を何品か常備しておき、食事の支度で汗だくにならないようにしたいものですね。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS)
※513kcal、塩分5.5グラム
豚ひき肉(赤身) 200グラム
だし汁(かつお昆布だし) または水1/2カップ
しょうゆ・みりん 各大さじ2
〔1〕鍋にだし汁、しょうゆ、みりんを入れて中火にかけ、沸騰したらひき肉を加え、菜箸(さいばし)でポロポロに煮ほぐす。
〔2〕再び沸騰したらアクをとり、弱火で3分間煮る。冷ましてから保存容器に移す。
☆冷蔵なら4~5日、冷凍なら2週間の保存が可能。
※30kcal、塩分0.2グラム(2人分)
豆苗 1/2パック(50グラム)。ざく切り
もやし 1/3パック(70グラム)。ひげ根をとる
合わせ調味料(ねぎのみじん切り 大さじ1、塩・粗挽きこしょう 各少々、いりごま 少々、ごま油 大さじ1/4)
豆苗、もやしは耐熱ボウルに入れ、ラップをふんわりとし、600ワットのレンジで30秒ほど加熱し、水けをきって合わせ調味料で和える。
☆豆苗は小松菜やほうれん草、春菊などでもよい。
※419kcal、塩分1.7グラム(1人分)
ごはん 300グラム
肉そぼろ 160グラム
ナムル 全量
粉唐辛子 少々
ごはんに肉そぼろ、ナムルをのせ、粉唐辛子をふる。